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資格取得応援ブログです。自身で独学して取得した資格について経験談や勉強方法について解説します。また、ファイナンシャルプランナー資格を活かし、お金に関する記事も書きたいと思っています。

【簿記独学】知識なしから3級飛ばしで2級に一発合格した勉強方法

簿記2級って役に立つの?難易度は?どのくらい勉強すれば取れるの?など自分の合格経験から簿記2級取得について解説します。
【目次】

 

※簿記検定自体は複数の団体が異なる試験を主催していますが、今回の記事は最も一般的な日商簿記について解説いたします。

資格概要
試験種別
 日商簿記検定試験 1級、2級、3級
受験資格
 誰でも受験可能
試験日程
 ・1級・・・年2回、毎年6、11月
 ・2、3級・年3回、毎年2、6、11月
受験手数料
 ・1級・・7,850円
 ・2級・・4,720円
 ・3級・・2,850円
受験者数
 ・1級・・約15,000人/年
 ・2級・・約14万人/年
 ・3級・・約22万人/年
受験科目
 ・1級・・商業簿記会計学、工業簿記、原価計算
 ・2級・・商業簿記、工業簿記
 ・3級・・商業簿記
 ※試験範囲詳細は後述
合格基準
 ・1級・・・70%以上、かつ、各科目40%以上 
 ・2、3級・・70%以上
合格率

 ・1級・・約9%
 ・2級・・約25%
 ・3級・・約47%
難易度
 1級「難」、2級「普通」、3級「易」

 

どんな資格?

簿記って何?資格を取るメリットは?

簿記とは、お金の流れを把握し帳簿に記録することで、会社、お店などビジネスをするうえでは絶対に欠かすことができません。簿記検定試験はこの帳簿に記録するためのルールを把握できているかを問う試験となっています。簿記は免許ではないため簿記を持っていなければできない、ということではありませんが、資格を取得していることで「簿記ルールをわかっている」ということを客観的に示す証拠となり、就職、転職、昇給、昇格などキャリア形成に非常に有利です。そのため、簿記資格の人気は非常に高く受験者も非常に多くなっております。また、自分自身が帳簿を付けることはなくとも、簿記資格により会社会計に関する知識をつけることができるため、仕事に役立つ他、株式投資をする時の銘柄選びの参考にもなります。私が思うに、社会人ならばお金に関する資格として「簿記」及び「ファイナンシャルプランナー」は取得すべきだと考えています。

簿記取得を通じて得られる知識は、
・商業・工業簿記
原価計算
会計学
などで、簡単に言うと「ビジネスに関するお金の知識」です。今働いている人、今後働く人に必要な基礎知識を学ぶことができます。

 

資格の種類

簿記はレベルによって1~3級に分かれています。1級は専門レベル、2級は普通レベル、3級は基礎レベルと言ったイメージです。会計の道に進む方は1級を目指しても良いと思いますが、非常に難易度が高いです(余談ですが、簿記1級に合格すると税理士試験の受験資格が与えられます)。社会人としての知識を身に付けるという意味では2級取得を目標にすると良いでしょう。

合格率と難易度は? 試験の詳細情報

受験資格

簿記はだれでも受験できます。
いきなり1級、2級を受けたり、1・2級や2・3級の併願もできるという受験者に優しい試験です。
私は3級の試験は受けずにいきなり2級を受験して1発合格することができました。

合格率と難易度

2019年の受験データをまとめました。
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1級は合格率が低く難易度が高いです。2級は20%程度で普通、3級は50%程度で簡単です。
2、3級はしっかり勉強すれば簡単に取れる資格です。

 

受験科目と攻略方法

ここからは簿記3、2級について解説していきたいと思います。
まず、3、2級ともに計算問題を伴う大問5問の筆記試験です。この手の試験はマークシートが多いのですが、簿記試験は自分で計算をしてその数値を解答する問題が多数出題されるため、偶然正解する可能性は低いです。
また、合格するためには70%以上の正答率が必要であるため、いかにミスをしないで解くことができるか、が大切です。

3級の試験範囲

3級は「商業簿記」が試験範囲です。(その中でも細かい区分がありますが、そこを覚えても仕方ないので省略します。)
ここで言う商業簿記とは、「株式会社」の設立、キャッシュフロー、税金関係などについての会計処理についてです。以前は「個人商店」をイメージしていましたが、2019年に範囲が改訂され、「株式会社」をイメージした出題に変わっています。

2級の試験範囲

2級は「商業簿記」「工業簿記」が試験範囲です。(その中でも細かい区分がありますが、そこを覚えても仕方ないので省略します。)
商業簿記は3問出題されます。範囲は3級の延長で仕訳や財務諸表などの項目や計算がやや複雑になる。計算が難しいため、ミスしやすく、一つのミスで解答全体を間違えてしまうリスクが高い
工業簿記は2問出題されます。2級から出てくる科目で、工場における仕訳・原価計算の問題が出てきます。2級商業簿記と比べて比較的簡単で、計算もそこまで難しくありません。工業簿記で得点を稼げるかどうかが、2級合格のカギとなります。

攻略方法

2級合格のためには、
●工業簿記2問はノーミス。(40/100点)
商業簿記3問は少なくとも1問ノーミス、他2問は50%程度正解する(35/100点)

を狙うといいと思います。
※簿記試験の採点方法は公表されていませんが、部分点がもらえるとの見方が強いです。大手予備校も予想問題などは部分点方式での採点を採用しています。
工業簿記は計算が比較的簡単で、問題も単純です。一方、商業簿記は計算が大変多く、年によっては非常に複雑な問題が出題されているため、若干ですが「運」要素もあります。そのため、確実に合格するためには、上記のような戦略をとるといいでしょう。私自身もこのような考え方で勉強し合格しました。

勉強方法は?勉強時間から逆算してスケジュールを立てよう!

私は簿記の知識が全くない状態から4か月、200時間程度の勉強時間で2級に一発合格できました。
私自身どんな流れで勉強し合格したのかご紹介します。

1.3級の参考書流し読み・・・5時間

簿記ってそもそもなんなのかを確認するために3級の参考書を買って流し読みしました。3級は簡単そうだったので、受験はせずいきなり2級を受けることを決意。3級の問題などには手を付けず、ただ本を読みなんとなく「簿記とはなにか?」を確認しました。

2.2級参考書流し読み読み込み・・・10時間

2級ってどんなもんなのか、工業簿記とはなんのかを確認するため2級の参考書を流し読みしました。わからない単語は3級参考書に戻って確認しつつ、全体のレベル感を確認しました。結果、工業簿記は後回しでもなんとかなるけど、商業簿記は早めにやらなきゃダメということに気付きました。ちなみに、使用した参考書はこちらのシリーズです。

・フルカラー
・図や絵があってわかりやすい
・語句の説明があって理解しやすい
と、初学者でも勉強しやすいシリーズになります。

(余談ですが、このシリーズは他の資格でも使いやすくて気に入ってます。)

3.問題集を1周解く・・60時間

問題集もそろえまずは問題を解いてみました。もちろん全く解けませんので、解答や参考書を見ながら答えをひたすら丸写ししました。問題集は参考書と同じシリーズを使いました。

4.解けなかった問題を何度も解く・・70時間

商業簿記を中心に、解けるまで何周も問題集を解きます。2~3周までは全然わかりませんが、4周目あたりから一気に解けるようになりました。

5.工業簿記対策・・・20時間

商業簿記ばかりで疎かになっていた工業簿記を中心に、ひたすら問題を解きました。商業簿記より簡単なので比較的時間はかからず理解することができました。

6.予想問題集を解く・・・20時間

問題集はだいぶ解けるようになってきたので、予想問題集を解いてみました。間違えた問題はしっかり復習し、できるまで解きます。

7.苦手分野を復習・・15時間

ここまで来ると自分の中で間違いやすい分野がわかってきます。最後にその分野を復習しました。


以上が勉強時間です。この時間を参考にスケジュールを立ててみましょう。
一日/休日当たり何時間勉強時間が取れるか確認し、そこから試験日まで逆算し、いつから勉強を始めたらよいかを決めましょう。
試験日まで時間がない場合は、残り日数から逆算し一日当たりの勉強時間を決めましょう。

こんな人は通信講座で!

簿記は多くの通信教育が出ています。
✔ 範囲が広くて何からやっていいかわからない。
✔ とにかく表を埋めるのが無理。
✔ 計算をよく間違える、いい方法ない?と思っている。
✔ 勉強時間が取れない。

という方は通信講座もおすすめです。最近は、比較的お手頃価格で受講でき、スマホ学習対応も可能なことが多いため、通信講座をうまく利用することで無駄なく最短合格することができると思います。
代表的な通信講座をご紹介いたします。
※よく調べて掲載していますが間違いや変更があるかもしれませんので、必ず公式サイトでご確認をお願い致します。リンクを貼っておきます(>_<)

スタディング

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【教材】
・ビデオ、音声講座

・webテキスト

・スマート問題集

・実戦力UPテスト

・検定対策模試
【価格】
3級:3,480円
2級:17,980円(合格お祝いAmazonギフト券3,000円対象!)
2、3級セット:19,980円(合格お祝いAmazonギフト券3,000円対象!)
【おすすめポイント】
スキマ時間を活用した学習に特化。机に座らない新しい学習スタイルをコンセプトに講座を展開していて、スマホビデオ、音声により電車、車での学習ができる。価格も他の通信講座と比較して非常に低価格。低価格ながら、教材内容は豊富で、スマホビデオは要点がわかりやすく、見やすくまとめられている。実践練習も問題集、テスト、模擬試験まで充実していてスキマ時間にも問題が解けるのが大きなメリット。評判も非常によい。

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■ユーキャン

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【教材(2級)】
・メインテキスト3冊

・工業簿記問題集
商業簿記問題集
・模擬試験集
・添削課題集
・ガイドブック
・添削関連書類一式
【価格】
3級:39,000円
2級:49,000円(教育訓練給付金対象講座!!)

【おすすめポイント】
テキストは過去出題傾向を分析し要点を押さえて作られている。絵や図が豊富で、わかりにくい専門用語の理解もスムーズにできる。楽しみながら学習できるようテキスト全3巻でストーリー漫画を展開しているという工夫もある。デジタルテキストもあり、仕訳作業や金額計算のプロセスを動画で解説しているため、わかりにくい簿記の解答手順を具体的に確認することができる。もちろんスマホから見られるため通勤通学のスキマ時間にも勉強可能。価格はスタディングと比べると高いものの教育訓練給付金対象なので最大20%分の還付が受けられる可能性もある。1日60分程度の学習を目安としているため、1時間ほど時間が確保でき、本のテキストを持っておきたいという人はおすすめ!!
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フォーサイト

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【教材(2級)】
・受講ガイド / 戦略立案 / 合格必勝 テキスト&メディア
・eラーニング
・テキスト 2冊
・講座講義DVD 13枚
・解答用紙集 1冊
・確認テスト
・模擬試験
・問題集
・解答・解説集 2冊
・過去問解き方講義DVD 2枚
・過去問解き方講座問題集 1冊
・無料質問メール 10回
・漫画、合格体験記

【価格】
3級:9,800円
2級:33,800円(教育訓練給付金対象講座!!)
2、3級セット:37,800円(教育訓練給付金対象講座!!)

【おすすめポイント】

教材が非常に豊富。「わかりやすさ」「つかいやすさ」「おぼえやすさ」を特徴に、合格点主義で最短合格を目指すよう構成されている。基本的にはDVDやeラーニングとテキストを使った学習で、通信講座でありながらマンツーマン講義のような学習ができる。eラーニングはスマホダウンロードが可能なため通勤中やスキマ時間に講義を聞いたり問題を解いたりすることが可能。さらに生活パターンに連動した学習スケジュール機能といった面白い機能も搭載されているため、自分では何も考えずただしたがって勉強をすればよいというお手軽さ。比較的まとまった時間が取れる方ならコスパもよくおすすめ。
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まとめ

いかがだったでしょうか。簿記についての概要、試験内容や学習方法まで全体像を説明させていただきました。参考になれば幸いです。また、随時更新していきますのでよろしくお願いいたします。

※記載の内容は執筆当時の内容です。今後傾向が変わるかもしれません。