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資格取得応援ブログです。自身で独学して取得した資格について経験談や勉強方法について解説します。また、ファイナンシャルプランナー資格を活かし、お金に関する記事も書きたいと思っています。

【独学なら2〜3年で無理せず合格】素人でも楽々受かる電験三種(第三種電気主任技術者)の勉強方法

交流ってなに?

そんな電気素人の私でも電験三種が取れました。

勉強は基本的に仕事が休みの日だけ。

それでも合格できる学習ステップをご紹介します。

知識が無い

時間がない

やる気はある

そんな方でも無理せず合格できます! 

人によっては『1年で4科目合格する!』みたいな人がいますが、私は問題を見て「無理でしょ笑」となり、3年独学で電験3種を取りました。

 

平日は仕事や家庭のこともあるので、勉強は基本土日だけ。また、ずっと電験ばっかりでも飽きるので気分転換で全く違う資格を取得したりしていました。そんなスローペースでも電験は取れます!

 

資格概要
受験資格
 だれでも受験可能
試験日程
 年1回、9月上旬
受験手数料
 4,850円(インターネット)
 5,200円(郵便局)
受験者数
 約42,000人
受験科目
 理論、電力、機械、法規
 (下に詳細説明あります)
合格基準
 各科目60%、全科目合格
 (科目合格あり、下に詳細説明有ります)

合格率

 試験合格率9%、科目合格率32%
難易度
 難

 

 

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【目次】

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電験三種の試験概要

 試験は一年に1回、9月に実施されます。

合格率は10%を切りますが、受験資格はなく誰でもうけることができます。

 

内容は4科目(理論・電力・機械・法規)

5肢択一のマークシート形式です。

※具体的な出題については下記リンク参照

第三種電気主任技術者試験 | ECEE 一般財団法人電気技術者試験センター

 

合格基準は60点以上。

全科目合格していると電験合格です。

これだけ聞くと大変そうですが、年により基準点は下がることも多いですし、科目合格と言って、合格した科目は翌、翌々年免除になります。つまり、3年で4科目合格すればよいのです。これは戦略次第で素人でも十分合格できます。

(私がそうでした)

無理して1年で取得しようとすると中途半端になります。初学者が合格するためには、少なくとも2年の計画で取り組むのがよいでしょう。

 

電験三種の勉強方法

勉強方法は

・どの科目から勉強するか

・どうやって勉強するか

に尽きます。

 

効率的な受験科目順

私のおすすめは

理論・法規→電力 or 機械の順です。

理由をそれぞれの試験内容の特徴と合わせて説明しましょう。

 

<理論>

科目名通り電気の理論が中心で8割近く計算問題が出題されます。

オームの法則から始まり、交流回路や磁気などなど

電気に関する基礎知識と公式を理解していなければ解けません。

すなわち、電験三種における基礎を築き上げる科目なのです。

理論から勉強することで、他の科目への理解度が高まります。

ですので、まずは理論から始める必要があります。

 

理論についてはこちらの記事に

傾向と対策についてより詳細にまとめてましたので

ご覧ください。

comchama.hatenablog.com

 

 

<法規>

これは、科目名の通り法律に関する暗記問題です、

と言いたいところですが、実際は2割ほど計算問題も出題されます。

また、他の3科目は出題数20問、1問5点ですが、

法規は出題数16問、1問6 または 7点と

1問当たりの配点が大きいことが特徴です。

難しい年に当たったり、苦手分野が出題されたりして間違った場合に、

合格点を切る可能性が高くなってしまいます。

ですので、余裕を持っておくという意味で

早くから取りかかる必要があります。

 

法規についてはこちらの記事に傾向と対策についてより詳細にまとめてましたのでご覧ください。

comchama.hatenablog.com

 

 

<電力・機械>

正直、これらはどちらが先でも構いません。好みだと思います。

両方とも、計算と暗記問題が半々程度出題されます。

そして、4科目の中でも過去問と似た問題が出題されることも多く

対策しやすい印象です。

ですので、厄介な理論・法規を片付けた後に

じっくり勉強していけばいいでしょう。

 

電力・機械についてはこちらの記事に傾向と対策についてより詳細にまとめてましたのでご覧ください。

comchama.hatenablog.com

具体的な勉強方法

私は受験まで1年のスケジュールで、

以下のようにして勉強しました。

 

1.参考書を読み何を学ばなくてはいけないのかを知る(1〜3ヶ月目)

 →まずは無理して覚えずにざっくり流し読みしましょう。

  全体的な難易度や自分の得意不得意部分を把握してください。

2.参考書に載っている問題を解いてみる(4〜7ヶ月目)

 →最初は解けずにほぼ答えの丸写しになるでしょう。

  3回くらい繰り返せばなんとなく理解してくると思います。

3.過去問を解いて実力を把握する(8〜10ヶ月目)

    →なにも見ないで過去問を解きます。

  できた部分、できない部分を把握してください。

       できない部分は参考書に戻り何度か演習しましょう。

4.予想問題集を解いて最終調整をする(11〜12ヶ月目)

     →過去問はあくまで過去の話です。

  各社から予想問題が出ているので、

  新しい問題を解き本番に備えましょう。

 

電験は科目数が多く、範囲が膨大です。

しかも、過去問通り出るわけではありません。

「基礎を押さえてどのような問題が来ても解ける」

これが一番の近道だと思います。

 

また、毎日2時間!とかでやると挫折します。

私は、通勤の電車や土日の半日など

モチベーションを保つために

隙間時間や休日を使ってゆっくり進めました。

 

ここで重要なのは参考書選びです。

参考書を間違うと合格が遠退きます。

 

電験三種の参考書はいろいろありますが、

私は「これだけシリーズ(電気書院」をおすすめします。

もちろん私もこれを使いました。

(リンクを貼るので参考にしてください)

 

 

これらの参考書のいい点として

・初学者でもわかりやすい

・2色刷りで見やすい

・出題範囲を網羅している

・イラストが豊富に載っている

・演習問題も多く実践に適している

が挙げられます。

本屋でいろいろ立ち読みしてみましたが、

これだけシリーズが一番丁寧に説明されていると思いました。

 

過去問は

10年分が売られています。

何社か過去問を出していますが、

オススメはオーム社の過去問です。

オーム社は電気系資格に強く、解説も丁寧です。

最後に予想問題集ですが、 試験の1ヶ月前くらいにやるといいでしょう。

今までの傾向から今年の問題を予想してくれていますし 実力試しになります。

下の電気書院(上の参考書と同じ会社です)から出版されているものが、

かなり研究されていて参考になりました。

 

私の合格までの道のり

最後に、私が実際に受かるまでの勉強について書きます。

最初に言いました通り、私は3年かけて取りました。

 

<1年目>

1月に参考書と過去問を買い揃える。

この年は勉強を理論だけに絞り、

約1ヶ月かけて理論の参考書を読む。

6月くらいまで参考書の問題をひたすらやり続け

3周くらいしてなんとか解けるようになる。

7、8月に過去問10年分、予想問題集をやり込み本番に備える。

9月試験を受け、理論を科目合格。

*1年目は理論のみの勉強をしていたため、後に後悔することとなる

 

<2年目>

電力と法規に的を絞り、理論合格後すぐに勉強を開始する。

参考書の問題演習に時間がかかったが、

おおよそ1年目と同じスケジュールで勉強をこなす。

結果、電力を科目合格。法規を落とす。

そして、この年は機械が簡単だったので、無勉でもある程度回答ができた。

しかし、無勉の機械はあと1問のところで落とす。

1年目から法規を勉強し、機械を少しでもやっておけば・・・と激しく後悔。

 

<3年目>

通例だと、簡単な年の翌年は難しくなる傾向。

しかも、これでとらないと理論やり直しのため

今まで土日だけしか勉強していないのを、

平日も少し勉強することにする。

法規はある程度やっていたので、7月ごろまで放置。

機械を中心に半年以上勉強する。

夏、機械は大丈夫!と自信を持てるようになり

久々に法規を見ると、かなり忘れていて全く解けず。

8月は平日お昼休みも勉強に当てる。

勉強のお陰か、最終年で機械・法規合格。

無事に電験三種取得!

 

3年通じてわかったことは、

・法規は早い方がいい

・捨て科目でも簡単に参考書は読んでいた方がいい

ということでした。

 

以上、簡単ですが

私の電験取得までの3年間でした。

 

ちなみに、電験を取っても仕事で全く必要とされていないので宝の持ち腐れ状態になっています。ただし、電験三種を持っていることが受験資格となる資格試験もあり、その取得には役に立ちました。資格好きには嬉しい誤算でした。

 

いかがだったでしょうか。ざっくりと書いたので全体的にぼんやりしているかもしれません。時間を見つけて内容を更新していきたいと思っていますので機会があればよろしくお願い致します。