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【電験三種】最短で合格できる理論の勉強方法

今回は電験3種の理論対策についてです。

電験は難しそうですが、

素人初学者でも独学で合格できます。

 

電験三種全般の記事はこちら↓↓↓)

comchama.hatenablog.com

 

まず、理論は電験における基礎科目とも言える分野です。

初めて勉強を開始する人、知識に自信がない人は

一番始めに取りかかるべき科目です。

 

ですが、理論というだけあって、

電気の基礎が詰め込まれている分野であり、

なかなか理解しにくくかったり、

理解した気になっても実際の問題が解けなかったりと、

最初で最大の鬼門となる科目でもあります。

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<目次>

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理論の出題範囲

理論の出題範囲ですが、

試験センターから公式で出ている案内は、

理論:電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測

のみで、正直よくわかりませんね。

ひとつ言えることは、「電気理論」ってなんでもアリで

範囲が広いということです。

 

そこで重要なことは、

過去問の分析になります。

範囲は広くても、傾向を把握していれば対策できます。

 

理論の過去問分析

過去6年の過去問を分析すると、

出題範囲が見えてきます。

理論の出題範囲は、ざっくり分けて

以下のように分類できます。

<A問題>

 ・静電気

 ・電子、電界

 ・コンデンサ

 ・直流回路(オームの法則

 ・交流回路(インダクタンス)

 ・磁気、磁界

 ・半導体、増幅回路

 ・その他

<B問題(必須)>
 ・直流回路

 ・交流回路

<B問題(選択)>

 ・コンデンサ

 ・磁気

 ・電荷

 ・増幅回路

ただし、これらは全く同じ問題が出るわけではありません。

一方で、計算問題がメインであるため

解き方さえ押さえていれば必要以上に暗記する必要はないです。

しかも、毎年出る分野は決まっています。

その分野を取りこぼさないように勉強すれば、

短い時間で効率よく合格することができます。

 

さて、出題傾向をもう少しまとめました。

f:id:comchama:20190615170630p:image

 

見ていただくとわかるように、

ほとんど計算問題で、知識を問う問題はわずかです。

計算問題は、解き方さえわかってしまえばよく、

解き方は問題を何回か演習すれば身に付きます。

毎年必ず出る問題とその対策について、

詳しく説明していきましょう。

 

理論の対策ポイント

電験三種の理論で絶対覚えておくこと、

言い換えれば、

合格するために最低限押さえておくポイントを

まとめます。

 

<A問題>

1.コンデンサ

これは毎年必ず出題されます。

出題内容のポイントは

静電容量の計算式を覚えているかどうかです。

たとえば、

・平行板の距離を変える

・間に物体を挿入する

コンデンサの直列、並列での合成静電容量

などです。これは、高校物理の範囲で難易度は低いです。

 

・静電容量の式を覚える

・過去問題を解き、必ずできるようにする

 

これができていればコンデンサはとれます。

 

2.直流回路(オームの法則など)

これも毎年必ず出題されます。

しかし、これもコンデンサと同様に

高校物理の範囲で、

基本的にはオームの法則を覚えているかどうかです。

実際の問題では、少し複雑な回路でオームの法則以外に

テクニックが必要な場合が多いですが、

理解してしまえば簡単です。

こちらも、

 

オームの法則や電力の求め方を覚えておく

・複雑な回路でもできるように、問題演習をこなす

 

これをできるようにしておきましょう。

 

3.交流回路(インピーダンスなど)

ここも毎年出題されます。

高校でも勉強された方はいらっしゃると思います。

(私は完全に忘れていました)

ここは、抵抗、コイル、コンデンサを組み合わせた問題が出てきます。

上の2つと違い、出題のパターンが多いため、

理論のつまずきポイントとなる方も多いかもしれません。

絶対覚えておかなくてはいけないことは、

回路全体の合成インピーダンスの計算の仕方です。

いろんなパターンの出題がありますが、

すべての始まりは合成インピーダンスの計算になります。

ここから、

・共振

・過渡現象

・消費電力

などを覚えておきましょう。

これらを理解した上で、

問題演習をしていろんなパターンの問題を解けるようにしましょう。

 

4.半導体、増幅回路

ここは、数少ない知識を問う問題が出題されやすいです。

早い段階から勉強しても忘れてしまうこともあると思います。

優先度をお年、まずは上の1~3をしっかりマスターして、

試験の数週間前に点数を上乗せするつもりで覚えましょう!

この分野は難易度は低いです。

 

<B問題>

1.交流回路

ここは私が実際に勉強し一番苦労しました。

三相交流、Δ結線、Y結線、など普段電気の仕事をしていないと

意味不明な分野です。

ですので、対策は早い段階からやりましょう。

ここでは、A問題の交流回路は理解している、

状態で勉強しましょう。

A問題の延長線なので、

そこを理解してからの方が

勉強がはかどります。

 逆に言えば、A問題を理解できていれば難易度は下がるということです。

ここでは、ベクトルが出てくることが多いです。

また、自分で等価回路に書き直すことも重要になってきます。

自分で絵を書き理解できるまで何度も問題演習しましょう。

 

2.直流回路(オームの法則

正直、交流と比較すると難易度は低く、

この分野が出題されればラッキーです。

ここでも基本的にはA問題の延長ですが、

B問題で出題されることは少ないです。

勉強の優先順位は下げましょう。

B問題はさきほどの交流回路を最優先でやり、

試験の数週間前に問題演習をやる程度でよいでしょう。

 

3.増幅回路

回路は選択問題で出るので、解いても解かなくても構いません。

一度過去問を見て、自分に向いているかどうか確かめてください。

難しいと感じたら最初から捨てるのもアリです。

ただし、この分野は毎年必ず出題されています。

しかも、理解すれば意外と簡単で難易度は低いです。

B問題の選択分野は基本的にA問題の延長なので、

A問題を理解してれば対策しやすいですが、

もしこれらの難易度が高かった時の保険として、

勉強しておくことをおすすめします。

 

まとめ

いかがでしょうか。

理論は計算問題ばかりで

とっつきにくい方も多いと思いますが、

上記のように分野を絞り、

優先順位をつけて対策すれば

合格点はとれると思います。

 

また、法規、機械、電力の対策についてはこちらにまとめています。

合わせて読みたい

 

※今回記載した出題傾向は記事執筆時のものです。

今後出題傾向が大きく変わる可能性があります。