【試験免除で楽々合格】環境計量士・一般計量士の勉強方法/参考書紹介
計量士試験の難易度は?独学でどう勉強すればいい?など、自身の合格経験と共に計量士試験の試験概要と科目別勉強方法、試験戦略を解説します。
計量士は試験免除で独学、初学者でも余裕で合格できます。私も独学ストレートで濃度、騒音・振動関係まで取得することができました。
計量士は合格率は20%を切る国家資格であり、容易に合格できるわけはありません。
しかし、試験のコツさえつかんでしまえば3ヶ月程度で楽々合格できる資格です。
(環境計量士(濃度関係)はこちらの記事に過去問分析・試験戦略を載せています)
だれでも受験可能
試験種別
・一般計量士
・環境計量士(濃度関係)
・環境計量士(騒音・振動関係)
試験日程
年1回、12月中旬
受験手数料8,500円
受験者数
約5000人(3種別合計)
受験科目
①専門2科目
②共通2科目
(下に詳細説明あります)
合格基準
専門科目60%(変動有り)
共通科目60%
合格率
・一般計量士 21%
・環境計量士(濃度関係) 15%
・環境計量士(騒音・振動関係) 18%
難易度
やや難~難
[目次]
計量士の試験内容
計量士は、扱える業務内容に応じて
・一般計量士
・環境計量士(濃度)
・環境計量士(騒音・振動)
にわかれます。
試験は、いずれも
「専門2科目」 「共通2科目」があり、
それぞれ6割をとると合格となります。
共通2科目は上の3種類すべて同じ問題が出題されますが、専門2科目は3種類で全く異なります。
専門の問題は毎年傾向が異なり難しく、
共通の問題は覚えることが多すぎて大変、
と舐めてかかると痛い目を見ます。
ただし、これらの試験のいいところは、
3つの内、どれかひとつに合格すると
他の2つの試験については共通科目が免除になるところです。
一般計量士→濃度、騒音・振動を共通免除
の順で受けるとかなり楽に合格できます。
それでは、各試験科目について特徴を説明します。
<共通科目>
・計量管理概論
→計量に関する基礎問題
統計、サンプルの取り方、実験に関する考え方など出題されます。理系の人なら、難易度は低くく得点源にすべき科目です。
・計量関係法規
→法律に関する問題で、ほぼ暗記問題です。
過去問と同じような問題がでるため対策しやすいですが、ややこしく、時間をかけてじっくり覚える科目です。
いずれも過去問を数年分解き、出題内容と答えを覚えればOKです!
<専門科目>
一般計量士
・計量に関する基礎知識(一基)
→数学・物理・化学の基礎的な計算問題です。
高校レベルでほぼ対応可能なので、自信がある人ならば無勉もしくは数日復習すれば対応できます。優先度は下げて大丈夫でしょう。
・計量器概論及び質量の計量(計質)
→計量に関する暗記問題がメインです。
「JIS規格に基づく~」というような問題が出るため、難易度は高くありませんが知識がなければ解けません。一般計量士の専門科目では優先的に勉強しましょう。
環境計量士(濃度)
・環境計量に関する基礎知識(環化)
→環境関係の法律に関する暗記問題、大学レベルの化学の問題がメインです。
この化学の問題がくせ者で、大学で化学を履修した方でも復習しないと解けません。一つ一つの問題は基礎的なものですが、出題範囲が広く多岐にわたっています。過去問に頼らず、参考書を用いた学習が必要です。
・化学分析論及び濃度の計量(環濃)
→測定方法に関する「JIS規格」の内容を問われる暗記問題です。
重箱の隅をつつくような問題で暗記量も膨大ですので、難易度は高めです。しかし、暗記してしまえばスラスラ解けるため、問題の反復演習が重要となります。
(こちらの記事も参考にしてください)
【環境計量士(濃度関係)】独学で最短合格するための試験戦略 - 資格を取ろう!勉強応援ブログ
環境計量士(騒音・振動)
・環境計量に関する基礎知識(環物)
→環化と同様、法律問題が数問、物理の計算問題がメインです。
環化とは異なり物理は高校レベルで理系の方なら少し勉強すれば思い出すでしょう。ただし、毎年問題が異なり本質を理解する必要があるため、早めに実力を確認し、どの程度勉強すべきか見極めましょう。
・音響・振動概論並びに温圧レベル及び振動加速度レベルの計量(環音)
→音響、振動の計算(何dB?など)がメインです。
普段の生活や学校で学んでいない分野なので、初学の方は慣れるまで時間がかかります。過去問だけを解いても、なんでそうなるの?と思うことが多いと思いますので、参考書による基礎固めが必須となります。
おすすめの参考書と問題集
<一般計量士>
高校の理系科目に自信があるならば、
専門については過去問だけで充分だと思います。
自信がない方、確実にやりたい人は 専門科目は
共通科目は
<濃度関係>
この科目は、教科書的な参考が必須となります。
こちらも選択肢はあまりありませんが、
参考書は
問題集は
<騒音・振動関係>
これも参考書は必須です。 とくに、唯一の問題集とも言える過去問集が一部解説が知っていること前提で記載しているため、 参考書を片手に過去問を解く必要が出てきます。 おすすめの参考書は、
勉強方法
上で説明したように、
科目によって難易度、勉強のしやすさに差があります。
共通科目は覚えるしかないので、
早いうちから過去問を繰り返し勉強しましょう。
専門科目は
自信がある人は、一度過去問を解いてみてください。
合格点やそれに近い点数がとれていれば、
試験の1か月前くらいまでは優先度を下げてもいいでしょう。
もし、合格点にいかない場合、
参考書を最初から読むことをおすすめします。
参考書を読み、勉強すべきところを把握した上で、
過去問の反復演習、参考書の演習問題で実力をつけましょう。
ざっくりと説明しましたが、いかがだったでしょうか。
説明が荒いところもありますが、
また更新していきたいと思います。
最後まで見てくださりありがとうございました。